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1990年生まれのプロ野球選手たちは投手が充実した”右腕世代”🔥活躍は続くのか徹底解説!

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1990年生まれのプロ野球選手たちは、現在のプロ野球界で重要な地位を占める世代として注目されています。則本昂大や浅村栄斗、中村悠平、東浜巨といった選手たちは、各球団の中核として活躍し続けています。今年で35歳前後となるこの世代は、ちょうど選手としての円熟期を迎えているタイミングと言えるでしょう。

この世代の特徴は、投手陣の充実ぶりにあります。則本昂大、小川泰弘、西勇輝、東浜巨といった先発投手が各球団のエースとして活躍する一方、又吉克樹、三嶋一輝などのリリーフ陣も層が厚いです。野手陣では浅村栄斗を筆頭に、中島卓也、中村悠平、大田泰示などが活躍していますが、全体的には「1から4番までの打線」といわれるように、上位打線が中心となっています。

記事のポイント!

  1. 1990年生まれのプロ野球選手の主な顔ぶれと現在の活躍状況
  2. 投手陣が充実している1990年生まれのプロ野球選手の特徴
  3. 高卒組(2008年ドラフト)と大卒組(2012年ドラフト)の違い
  4. 現在30代に入った1990年生まれのプロ野球選手たちのこれからの展望

1990年生まれのプロ野球選手たちの特徴と代表選手

  1. 1990年生まれプロ野球選手の全体的な特徴は投手が充実している
  2. 則本昂大や小川泰弘など1990年生まれプロ野球選手の投手陣が豊富
  3. 浅村栄斗と中島卓也は1990年生まれプロ野球選手の野手を代表する存在
  4. 1990年生まれプロ野球選手は2008年ドラフト組と2012年ドラフト組に分かれる
  5. 1990年生まれプロ野球選手の野手陣は打順の1番から4番までが中心
  6. 1990年生まれプロ野球選手の特徴としてスペシャリストが多い

1990年生まれプロ野球選手の全体的な特徴は投手が充実している

1990年生まれのプロ野球選手の最大の特徴は、投手陣の充実ぶりです。この世代には規定投球回数達成経験者として、則本昂大(楽天)、西勇輝(阪神)、小川泰弘(ヤクルト)、東浜巨(ソフトバンク)、三嶋一輝(DeNA)、辛島航(楽天)などが名を連ねています。

先発投手としては、則本昂大、西勇輝、小川泰弘の三本柱を中心に、東浜巨と辛島航が続く形で、かなり強力なローテーションを組むことができます。特に則本、小川、東浜はタイトルホルダーとして活躍し、リーグを代表する投手となりました。

一方でリリーフ陣は、三嶋一輝、西野勇士(ロッテ)、又吉克樹(ソフトバンク)、福谷浩司(日本ハム)、有吉優樹(ロッテ)、二保旭(ロッテ)、一岡竜司(広島)などが名を連ねていますが、絶対的なクローザーは不在という状況です。

この世代の投手陣は、過去にタイトルを獲得したことがある選手や、一時期チームの主力として活躍した選手が多く、経験値の高さが特徴となっています。また、ドラフト2位出身の投手が多く活躍しているのも特徴的です。

全体的に見ると、右投手が多いのもこの世代の特徴であり、左腕が多かった1979年生まれの世代と対照的な構成となっています。タイトルホルダーが並んでいる点は共通していますが、投手のタイプには違いがあります。

則本昂大や小川泰弘など1990年生まれプロ野球選手の投手陣が豊富

1990年生まれの投手陣の中でも特に目立つのが、則本昂大(楽天)と小川泰弘(ヤクルト)です。両者ともに2012年秋のドラフト2位で入団し、翌2013年に新人王を獲得するという共通点があります。

則本昂大は、2013年にプロ1年目ながら開幕投手を任され、そのまま15勝を挙げて楽天の初優勝と日本一に貢献して新人王に輝きました。その後、2014年から4年連続で最多奪三振のタイトルを獲得し、楽天のエースとして君臨しています。近年は抑えに転向して最多セーブのタイトルも獲得するなど、変化にも対応しています。

小川泰弘も同様に1年目から16勝を挙げて最多勝にも輝き、ヤクルトの右腕エースとして名を馳せました。タイトルとしては最多勝と最高勝率を獲得しています。

東浜巨は2012年ドラフト1位でソフトバンクに入団し、5年目の2017年に初の2ケタ勝利となる16勝を挙げて最多勝となり、リーグ優勝、日本一に貢献しました。黄金時代を謳歌するソフトバンクのエース候補として期待されています。

西勇輝は2008年ドラフト3位で入団した高卒投手で、2012年のシーズン最終戦でノーヒットノーランを達成したことでも知られています。高卒1年目の2009年から一軍登板を果たし、プロの経験値では群を抜いています。

左腕では辛島航(楽天)、松葉貴大(中日)などが活躍していますが、全体的には右腕が中心となっている世代です。投手分業制が完全に定着してからのプロ入りということもあり、先発とリリーフの役割分担がはっきりしているのも特徴です。

浅村栄斗と中島卓也は1990年生まれプロ野球選手の野手を代表する存在

浅村栄斗と中島卓也は1990年生まれプロ野球選手の野手を代表する存在

1990年生まれの野手陣を代表するのは、浅村栄斗(楽天)と中島卓也(日本ハム)です。この二人はともに高卒で2008年ドラフトから入団し、長くプロ野球界で活躍を続けています。

浅村栄斗は西武で育ち、後に楽天へ移籍した強打の内野手です。2度の最多本塁打と最多打点のタイトルを獲得し、8度のベストナイン、2度のゴールデングラブ賞を受賞しています。通算2000本安打まであと36本に迫るなど、打撃面で世代を牽引しています。現在は楽天の主軸として活躍中です。

中島卓也は日本ハムの遊撃手として長く守り続けてきました。ベストナイン1回、盗塁王1回を獲得しており、守備力と俊足を武器に活躍しています。通算204盗塁を記録するなど、足の速さでも世代トップクラスです。

また、捕手では中村悠平(ヤクルト)が3度のベストナインと3度のゴールデングラブ賞を獲得し、投手陣をリードする実力派キャッチャーとして活躍しています。横浜DeNAの戸柱恭孝も正捕手として安定した活躍を見せてきました。

外野手では大田泰示(元巨人、日本ハム、現DeNA)が、その恵まれた体格と身体能力を生かして活躍。ゴールデングラブ賞も1度受賞しています。金子侑司(元西武)は通算225盗塁、2度の盗塁王と俊足を生かした活躍で知られています。

この世代の野手陣は、浅村のような強打者から、中島や金子のような俊足タイプまで多彩な選手が揃っていますが、全体的には「1番から4番までの打線」と評されるように、下位打線の選手層はやや薄いのが特徴です。

1990年生まれプロ野球選手は2008年ドラフト組と2012年ドラフト組に分かれる

1990年生まれのプロ野球選手は、大きく分けて2008年ドラフト(高卒)組と2012年ドラフト(大卒)組に分かれています。この二つのグループでは、プロ入りのタイミングや活躍のタイミングに違いが見られます。

2008年ドラフトでは、前年までの高校生と大学・社会人の分離ドラフトが廃止され、現在のルールになった転換期でもありました。この年の高卒選手で注目されたのは大田泰示でした。巨人とホークスが重複し、相思相愛の巨人が交渉権を獲得しました。他にも西武の中崎雄太、オリックスの甲斐拓哉、ヤクルトの赤川克紀が高卒で1位指名されました。

2位の高卒で現在も現役なのは、伊藤準(中日)、当時ホークスに入団した立岡宗一郎(現巨人)などです。3位では西勇輝(阪神)、浅村栄斗(元西武、現楽天)、中村悠平(ヤクルト)と後に侍ジャパンに選ばれる選手がいます。中島卓也(日本ハム)は5位、西野勇士(ロッテ)は育成5位という下位指名ながら、のちに活躍を見せています。

一方、2012年ドラフトでは大卒選手として東浜巨(ソフトバンク)が注目を集めました。東浜はベイスターズ、ホークス、西武の3球団に指名され、抽選でホークスが交渉権を獲得しました。東浜以外で1位指名されたのは、中日の福谷浩司、オリックスの松葉貴大、ベイスターズの白崎浩之でした。

2位ではベイスターズの三嶋一輝、ヤクルトの小川泰弘、楽天の則本昂大が指名されました。この中の小川と則本が、1年目で新人王を獲りました。三嶋を含めて、2位ではそれなりに当たりが出たと言えます。

高卒選手は時間をかけて後に活躍するようになった一方、大卒選手はすぐに結果を出す選手が多かったのが、この世代の特徴です。このように、同じ1990年生まれでも、高卒と大卒では異なるキャリアパスを歩んできたのが興味深い点です。

1990年生まれプロ野球選手の野手陣は打順の1番から4番までが中心

1990年生まれの野手陣を見てみると、打線を組んだ場合に「1から4番まで」の上位打線が中心となる特徴があります。この世代で野手として規定打席達成経験者を集めると、浅村栄斗、中村悠平、中島卓也、大田泰示、倉本寿彦、西野真弘、金子侑司といった選手が挙げられます。

打順を組むとすれば、1番には俊足の金子侑司、2番に中島卓也、3番に大田泰示、4番に浅村栄斗といった形が想定されます。しかし、5番以降のクリーンアップを支える選手が不足しているのがこの世代の課題とも言えるでしょう。これは、1から4番までは強力な打線を組めるものの、下位打線になると得点力が乏しくなる傾向があることを意味しています。

ポジション別に見ると、キャッチャーは中村悠平、ショートストップは中島卓也、外野手は大田泰示と金子侑司がほぼ確定と言えます。浅村栄斗はファーストかセカンドのどちらかということになりますが、他の選手次第で配置が変わってくるでしょう。

西野真弘をセカンド、倉本寿彦をサードにすれば、浅村栄斗はファーストになりますが、倉本が規定打席に達したのは2016年と2017年、西野は2016年の1回だけであり、「過去の人」となっている感じも否めません。外野の最後の一枠には加藤翔平が入る可能性がありますが、全体的には下位打線の選手層が薄いのが現状です。

このように、1990年生まれの野手陣は、上位打線は強力ながらも、チーム全体としての厚みには欠ける部分があります。しかし、これは逆に言えば、上位打線に入れる実力を持った選手が複数いるということでもあり、その意味では質の高い選手が揃っていると評価できます。

1990年生まれプロ野球選手の特徴としてスペシャリストが多い

1990年生まれのプロ野球選手のもう一つの特徴として、特定の役割に特化したスペシャリスト型の選手が多いことが挙げられます。この世代のベンチには杉谷拳士(日本ハム)、髙田知季(ソフトバンク)、谷内亮太(日本ハム)といったスペシャリストが揃っており、守備要員については困ることがない強みがあります。

杉谷拳士は内外野を守れるユーティリティプレーヤーとして重宝されており、そのユニークなキャラクターでも人気を集めています。高田知季は堅実な二塁守備を誇り、谷内亮太もマルチポジションをこなせる選手として一定の評価を得ています。

また、走塁面でのスペシャリストとして、金子侑司や中島卓也といった俊足選手も揃っています。金子は2度の盗塁王を獲得し、中島も1度の盗塁王のタイトルを持っています。

投手陣においても、先発に特化した投手から、セットアッパーやクローザーといった特定の役割を担う投手まで幅広いスペシャリストが存在します。連覇に貢献した一岡竜司(広島)のようなセットアッパーは豊富ですが、絶対的クローザーは不在という状況です。

このように、1990年生まれのプロ野球選手は、チーム内での役割が明確になっている選手が多く、それぞれの持ち味を生かした活躍が見られます。これは、現代野球の専門化・分業化が進んだ時代にプロ入りした世代ならではの特徴とも言えるでしょう。

ただし、万能型の選手よりも特定の役割に特化した選手が多いということは、汎用性という意味では制限がある場合もあります。しかし、チーム全体としてみれば、それぞれの役割を担う選手がいることで、バランスの取れた陣容を形成することができるという利点もあります。

1990年生まれのプロ野球選手たちの記録と現在の活躍

  1. 1990年生まれプロ野球選手のタイトルホルダーには則本昂大や浅村栄斗がいる
  2. 1990年生まれプロ野球選手で侍ジャパン経験者は7名いる
  3. MLBで活躍している1990年生まれプロ野球選手もいる
  4. 1990年生まれプロ野球選手の現役選手は30代に突入し転換期を迎えている
  5. 「過去の人」と言われる1990年生まれプロ野球選手たちの復活の可能性
  6. 1989年生まれと1991年生まれのプロ野球選手との比較
  7. まとめ:1990年生まれプロ野球選手は投手が充実した世代で30代でも輝く選手が多い

1990年生まれプロ野球選手のタイトルホルダーには則本昂大や浅村栄斗がいる

1990年生まれのプロ野球選手の中には、数々のタイトルや表彰を獲得した選手が多く存在します。特に目立つのは投手の則本昂大と野手の浅村栄斗です。

則本昂大(楽天)は、通算117勝、最多奪三振を5回獲得するなど、圧倒的な投球で楽天のエースとして活躍してきました。2013年にはプロ入り1年目で新人王を獲得し、その後4年連続(2014年~2017年)で最多奪三振のタイトルを獲得。さらに最多セーブのタイトルも獲得しており、先発と抑えの両方で活躍できる稀有な投手となっています。

同じく2013年に新人王を獲得したのが小川泰弘(ヤクルト)です。1年目から16勝を挙げて最多勝にも輝き、その後も最高勝率のタイトルを獲得しています。2013年は1990年生まれの2人が新人王を独占した形となり、この世代の実力を示す結果となりました。

東浜巨(ソフトバンク)も2017年に最多勝のタイトルを獲得し、ソフトバンクの日本一に貢献しました。

野手では浅村栄斗(楽天)が最多本塁打を2回、最多打点を2回獲得。ベストナインに8回選出され、ゴールデングラブ賞も2回受賞しています。現在は通算1964安打、297本塁打を記録し、2000本安打まであと36本という到達が見えています。

中村悠平(ヤクルト)も3度のベストナイン、3度のゴールデングラブ賞を受賞し、捕手として高い評価を得ています。

盗塁では金子侑司が2度、中島卓也が1度の盗塁王を獲得しており、スピードを武器にした選手が多いのもこの世代の特徴です。

このように、1990年生まれのプロ野球選手は、投手も野手も数々のタイトルや表彰を獲得しており、高い実力を持った選手が多い世代だと言えるでしょう。特に投手陣のタイトル獲得数の多さは、この世代の投手の充実ぶりを物語っています。

1990年生まれプロ野球選手で侍ジャパン経験者は7名いる

1990年生まれのプロ野球選手の中には、日本代表「侍ジャパン」としての経験を持つ選手も複数存在します。これまでのところ、7名の選手が侍ジャパンに選出された実績があります。

2015年のプレミア12では、この世代から最も多くの選手が選出されました。ライアン小川(ヤクルト)、中村悠平(ヤクルト)、中島卓也(日本ハム)、西勇輝(当時オリックス、現阪神)、則本昂大(楽天)の5名が代表入りを果たしています。この大会は「ここが黄金世代」と言っていいくらい多くの1990年生まれの選手が選ばれました。

2017年のWBCでは則本昂大(楽天)が代表入りし、2019年のプレミア12では浅村栄斗(楽天)が選出されました。このように、大会を追うごとに1990年生まれの代表選手の数は減少傾向にありますが、これは他の世代の台頭もあり、世代交代が進んでいる証拠とも言えるでしょう。

また、侍ジャパン強化試合の代表としては、則本昂大、中村悠平、東浜巨、浅村栄斗などが選出された実績があります。

彼らが侍ジャパンに選出された時期は、多くが20代中盤から後半にかけてであり、ちょうど選手としての脂が乗り始めた時期と重なります。現在は30代に入っていますが、次のWBCや東京五輪(現在は2024年時点で過去の大会)に選ばれるとすれば、中堅選手の立ち位置になると考えられます。

ベテランと若い選手の架け橋の役割を担うことになるでしょうし、球界でもそのような立ち位置になっている選手も多いと思われます。自分の選手としての役割以外にも、若手の育成やチームの雰囲気づくりなど、様々な面で貢献することが期待される年齢になっています。

MLBで活躍している1990年生まれプロ野球選手もいる

1990年生まれのプロ野球選手は日本国内だけでなく、メジャーリーグ(MLB)でも数多くの選手が活躍しています。これは同世代の国際的な広がりを示すものと言えるでしょう。

特に注目すべき選手としては、トレバー・バウアーがいます。バウアーは1991年1月17日生まれで、現在はDeNAベイスターズに所属していますが、MLBではアリゾナ・ダイヤモンドバックス、クリーブランド・インディアンス、シンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャースでプレーしてきました。2020年には24試合に登板して11勝3敗、防御率1.73という好成績を収め、サイ・ヤング賞を獲得しています。

同じく注目選手のひとりがビリー・ハミルトンです。ハミルトンは1990年9月9日生まれの外野手で、その俊足が武器の選手です。2012年にマイナーリーグで史上最多の年間155盗塁を記録したことで一躍注目を集めました。MLBではシンシナティ・レッズを中心に、カンザスシティ・ロイヤルズ、アトランタ・ブレーブス、ニューヨーク・メッツ、シカゴ・カブス、シカゴ・ホワイトソックス、マイアミ・マーリンズ、ミネソタ・ツインズなど多くのチームを渡り歩いています。

このほか、マット・ボイド(1991年2月2日生まれ、カブス)、クリス・テーラー(1990年8月29日生まれ、ドジャース)、マックス・マンシー(1990年8月25日生まれ、ドジャース)など、多くの1990年生まれの選手がMLBで活躍しています。

また、かつては日本のプロ野球チームでプレーし、その後MLBに移籍した選手や、逆にMLBから日本のプロ野球に移籍してきた選手も存在します。例えば、コリン・レイ(1990年7月1日生まれ)は、パドレス、マーリンズ、カブス、ソフトバンク、ブルワーズといったチームを渡り歩いています。

このように、1990年生まれのプロ野球選手は国際的にも活躍の場を広げており、日米を含む世界の野球界で重要な世代となっています。日本での経験を生かしてMLBに挑戦する選手や、MLBでの経験を日本で生かす選手など、様々なキャリアパスを歩んでいるのも特徴です。

1990年生まれプロ野球選手の現役選手は30代に突入し転換期を迎えている

1990年生まれのプロ野球選手たちは、現在35歳前後となり、選手としての転換期を迎えています。30代に入ると、多くの選手は体力的な衰えを感じ始める時期であり、若い頃とは異なるプレースタイルや役割への適応が求められます。

プロ野球界では、30代に入ると1年不振を続けるだけでも戦力外になる可能性が高まります。この世代で「これといったもの」を見せていないか、過去の活躍が今は見られなくなっている選手は、おそらく大きな危機感を持っているでしょう。特に、この世代においては「過去のもの」という選手が多くいるように感じられます。一時主力になって、現在は盛り返しも見せていない選手です。

東浜巨、西野真弘、西野勇士、福谷浩司、又吉克樹、戸柱恭孝、倉本寿彦などが主に「過去の人」になっている印象を受けます。しかし、彼らはまだ30代前半であり、盛り返す可能性は十分にあります。「まだ30」なのか、「もう30」なのか、その捉え方次第で今後のキャリアは大きく変わってくるでしょう。

一方で、則本昂大、浅村栄斗、中村悠平、西勇輝といった選手は、30代に入っても主力として活躍し続けており、衰えを感じさせない選手もいます。彼らは若い選手たちの目標となり、「30代の星」として輝き続けているのです。

これからの「30代の星」になる可能性もある選手たちは、自分の身体と向き合いながら、経験を生かした賢いプレーを心がけることで、選手寿命を延ばしていくことが期待されます。技術的な洗練だけでなく、若手選手への指導や助言などを通じて、チーム全体に貢献する役割も増えてくるでしょう。

多くの選手にとって、30代は選手としての集大成の時期でもあります。この世代の選手たちが、自身の経験と技術を最大限に生かし、新たな輝きを見せてくれることを期待したいと思います。

「過去の人」と言われる1990年生まれプロ野球選手たちの復活の可能性

1990年生まれのプロ野球選手の中には、かつては注目されながらも現在は活躍の場が限られている「過去の人」と評される選手も少なくありません。しかし、彼らはまだ30代前半であり、復活の可能性は十分にあると言えるでしょう。

東浜巨(ソフトバンク)は2017年に16勝を挙げて最多勝を獲得し、リーグ優勝と日本一に貢献した実績があります。その後は不振が続いていますが、かつてタイトルホルダーとなった実力は健在であり、調整次第では再び輝きを取り戻す可能性があります。

西野真弘(オリックス)は2016年に規定打席に到達し、打率.298と好成績を残しましたが、その後は出場機会が減少しています。しかし、技術的な基盤は持っており、状況次第では再びレギュラーとして活躍する可能性もあるでしょう。

西野勇士(ロッテ)はかつてクローザーとして活躍し、先発転向後もそれなりの成績を残してきました。投手としての経験値は豊富であり、役割の変更や投球フォームの調整などで復活の可能性はあります。

福谷浩司(日本ハム)と又吉克樹(ソフトバンク)は、かつてはセットアッパーやクローザーとして重要な役割を担ってきました。彼らも投手としての経験を生かし、新たな投球スタイルへの転換などで復活を目指すことができるでしょう。

戸柱恭孝(DeNA)や倉本寿彦(元DeNA)も、一時期はレギュラーとして活躍していた選手です。特に戸柱は捕手としての経験値が高く、投手リードや守備面での貢献が期待できます。倉本もユーティリティとしての活用など、新たな役割での復活の可能性があります。

これらの選手が復活するためには、自分の強みを再認識し、弱点を克服する努力が不可欠です。また、チーム内での役割を受け入れ、ベテランとしての経験を生かすことも重要になるでしょう。

野球選手のキャリアでは、一度不調に陥っても復活する例は少なくありません。特に30代前半はまだ体力的にも技術的にも十分に戦える年齢であり、心技体のバランスを整えることで、「過去の人」から「現在進行形の選手」へと返り咲くことも十分に可能です。彼らの復活が、1990年生まれの世代全体の評価をさらに高めることにつながるでしょう。

1989年生まれと1991年生まれのプロ野球選手との比較

1990年生まれのプロ野球選手の特徴をより明確にするためには、前後の世代との比較が有効です。1989年生まれと1991年生まれの選手たちとはどのような違いがあるのでしょうか。

1989年生まれの世代は、菅野智之(巨人)や中田翔(元日本ハム、現巨人)を筆頭とする「菅野・中田世代」と称されることがあります。この世代は投手では菅野智之のほか、大野雄大(中日)、岸孝之(楽天)、涌井秀章(ロッテ、西武)といった実力派投手が揃い、野手では中田翔、坂本勇人(巨人)、秋山翔吾(元西武、現ヤクルト)、丸佳浩(巨人)など、多くのスター選手を輩出しています。WBCなど国際大会での活躍も目立ち、「平成の赤ヘル世代」とも称されるほど豊作の世代でした。

一方、1991年生まれの世代は「菊池・筒香世代」と呼ばれ、菊池涼介(広島)、筒香嘉智(元DeNA、現MLBから読売)といった選手が代表格です。この世代も田中将大(元楽天、MLBを経て現楽天)、松田宣浩(ソフトバンク)、山田哲人(ヤクルト)など、個々の選手の実力は非常に高いものがあります。特に山田哲人はトリプルスリーを複数回達成するなど、傑出した成績を残しています。

これらの世代と比較すると、1990年生まれの世代は特に投手陣が充実しているのが特徴です。則本昂大、小川泰弘、西勇輝、東浜巨といった投手たちは、各球団のエースとして活躍してきました。一方で野手陣は、浅村栄斗、中島卓也といった選手はいるものの、1989年や1991年の世代と比べるとやや層が薄い印象があります。

また、1989年生まれの世代は多くのスター選手が国際大会で活躍し、1991年生まれの世代は山田哲人のような傑出した成績を残す選手がいる一方で、1990年生まれの世代は全体的にはバランスの取れた印象があります。特に投手と捕手の組み合わせが充実しており、バッテリーとしての強みがある世代だと言えるでしょう。

各世代の特徴を生かしたチーム作りができれば、非常に強力な布陣となります。例えば、1989年生まれの外野手、1990年生まれの投手と捕手、1991年生まれの内野手というように、それぞれの世代の強みを活かす構成が考えられます。このような視点から見ると、各世代が互いに補完し合う関係にあることが分かります。

まとめ:1990年生まれプロ野球選手は投手が充実した世代で30代でも輝く選手が多い

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 1990年生まれのプロ野球選手は、則本昂大、小川泰弘、西勇輝、東浜巨といった投手が充実している世代である
  2. 則本昂大は最多奪三振5回、小川泰弘は最多勝1回と最高勝率1回、東浜巨は最多勝1回など、タイトルホルダーが多く存在する
  3. 野手では浅村栄斗が最多本塁打2回、最多打点2回、ベストナイン8回に選出される活躍を見せている
  4. 中村悠平は捕手として3回のベストナイン、3回のゴールデングラブ賞を獲得している
  5. この世代は2008年ドラフト(高卒)組と2012年ドラフト(大卒)組に大きく分かれている
  6. 高卒選手は時間をかけて後に活躍し、大卒選手はすぐに結果を出す選手が多いという違いがある
  7. 野手陣は打順1番から4番までが中心で、下位打線の選手層が薄いのが特徴である
  8. 杉谷拳士、髙田知季、谷内亮太など守備や走塁に特化したスペシャリスト型の選手が多い
  9. 侍ジャパン経験者として、則本昂大、中村悠平、中島卓也、西勇輝、ライアン小川、浅村栄斗、東浜巨の7名がいる
  10. MLBでは同世代のトレバー・バウアー、ビリー・ハミルトン、マット・ボイドなどが活躍している
  11. 現在は30代に突入し、キャリアの転換期を迎えているが、まだまだ活躍できる年齢である
  12. 東浜巨、西野真弘、西野勇士など「過去の人」と称される選手も復活の可能性は十分にある